UR-U Week32: 資産運用スキル–株式投資:株の絶対指標

今回は「ユアユニ(UR-U) Week32: 資産運用スキル – 株式投資:株の絶対指標」につてまとめました。

基本中の基本を解説していくが、この基本中の基本をわかっていない投資家が多い。

ベースとなる基礎知識があった方が成長はしやすい。そのベースとなる部分を解説していく。

 

【UR-U Week32: 資産運用スキル – 株式投資:株の指標】


おばあちゃんでもわかる株式取引編

株でも次の3つがすごく重要。この3つを解説していく。
今回はこの情報の部分について解説する。

・情報・タイミング・方法


情報

情報は市場、行動、数字の3つを見ていけばいい。この3つがわかっていれば株式投資では失敗しにくい。

結局はしっかりとした知識がある人は株式投資では勝ちやすい。

知識のない人は知識のある人の財布。

①市場 = 今後伸びる市場なのか。②行動 = 市場獲得のためにどんな行動(事業・投資)をしてるか。③数字 = その行動を数値化した時に伸び代があるのか。

IRやニュースを見れば大抵は把握できる


どういう風に情報を取っていけば良いか

例えば、

動画って記事より楽に情報取れるな

と思ったとする。

・時事ニュース
動画市場は成長性がある。5Gもあるしな
株式会社Aが動画広告事業を始めるようだ!

そこで関連のニュースを見たとしても、このようにほとんどの人はニュースをただ見て当たり前の感想を持つだけで終わってしまっている。

だからこそチャンスでニュースを見たらしっかりと調査してみることが重要。

・調査
競合も結構多いな。

例えば調査してみて競合の多さがわかったりとかする。

・財務スキル
あれ、A社は本業の業績も悪いし純資産も流動資産も少ないしどうやって動画事業で戦う気だ?
あぁ、でも投資活動CFが大きくプラスだから売却に成功してるんだ。それを回すんだな!

財務スキルがわかっていると、このように財務の分析をすることもできる。

このように情報を自分なりに調査して、仮説を立てることが株式投資では重要。

この一連の流れをやっているかやっていないかで株の勝率は全然変わってくる。

経営の知識や財務諸表を読めるようになると、他の会社の状況や財務諸表を理解できるようになり、自分なりに仮説を立てて検証できるようになることができる。

Week 16, Week17, Week18, Week19の財務スキル編で解説しているのでしっかり復習し、理解しておいて欲しい。

財務スキル関連のまとめ記事はコチラ

Week16: 財務スキル-PL理解
Week17: 財務スキル-PL実践
Week18: 財務スキル-BS編
Week19: 財務スキル-CFの理解


結局は長期的に上がるという株であれば、短中期的にも上がる確率が高いという小さい指標ができる。

結局は長期的に上がるという株であれば、短中期的にも上がる確率が高いという小さい指標ができる。

長期的にこれは上がるという予測することができれば、それは短中期的にも上がる確率は高く、下がりにくい。


EPS / PER / PBS / PBR / ROE

ではどこでそういった情報を見ていけば良いかというと、この5つの指標。

それはEPS, PER, BPS, PBR, ROE。

この5つの指標について覚えましょう。

EPS(Earning Per Share) = 1株あたり純利益
PER(Price Earning Ratio) = 株価収益率
BPS(Book-value Per Share) = 1株当たり純資産
PBR(Price Book-value Ratio) = 資産株価の正当性指標
ROE(Return On Equity) = 自己資本利益率


利益と資産

EPS = 1株あたり純利益
PER = 株価収益率
→会社が生み出す利益に対して、今の株価が買い時なのかどうなのか。

BPS = 1株当たり純資産
PBR = 資産株価の正当性指標
→会社が持ってる資産に対して今の株価が買い時なのかどうか。


EPS

EPS = 1株あたり純利益

EPSは「純利益÷発行式株式数」で求められる。

純利益は以前のWeek16 財務スキル-PL理解の講義でも解説してきたように企業に最終的に残る利益のこと。

例えば、

純利益が1000万円発行済み株式数が10万株

だとすると、

EPS=1000万円÷10万株=100円

この会社の利益は1株当たりだと100円

EPS(1株あたり純利益)は本来全て株主に回るべきお金。

1株配当は1株当たりの配当で、株主へ配当される。

例えばEPSが15.58円で1株配当が8.86円だとすると、

15.58-8.86=6.72

となり6.72円は会社に利益を残す計算になる。

このようにEPS, 1株当たり配当のデータから利益からどのぐらい株主に配当して、どのくらい会社にお金を残しているのかがわかる。


PER

PER = 株価収益率

株価 ÷ EPS(1株あたり純利益) = PER(株価収益率)

・株価は実績もそうだが期待値も大きく関わる。
・PERというのは期待と実績の差を表している数字。

例えば、

EPS=100円株価=2000円

だとすると、PERは株価2000円÷EPS100円で20倍になる。

株価2000円に対し、EPS100円は実績値。残りの1900円の部分は期待値。

株価というのは期待値によって変わってくる。

つまりPERが高ければ高いほど色んな投資家に期待されているということ。

PERは期待と実績の差を表している。


1株利益が上がればPERは下がる

1株利益が上がればPERは下がる。

例えば利益を上げてEPSが100円から200円に上がって株価が2000円のままだと、PERは20倍から10倍に下がる。

会社が頑張って利益を生んで、もしそれが株価に反映されておらず誰も知らないタイミングだったらとてもお買い得といえる。


株価が下がればPERも下がる

株価が下がればPERも下がる

例えばEPSが100円で、株価が2000円から1000円になったとするとPERが20倍から10倍に下がる。

利益を一定的に産み続けているのに誰も期待しておらず株価が下がっている会社だったらお買い得。

株価 ÷ EPS(1株あたり純利益) = PER(株価収益率)

日本の上場企業の場合、PERは大体15倍程度が平均。
(将来有望な業界などは期待値が入るため高くなる傾向にある)

・PERが低い:割安
→期待値が低い会社か、収益率が高くなった会社

・PERが高い:割高
→期待値が高い会社か、収益率が低くなった会社

期待(株価)と実績(EPS:人株当たりの利益)のバランスを見て、この株は買われすぎなのか買われていなさすぎなのか等仮説を立てていくこと。

株をなんとなくチャートからだけ買うのはダメ。このように仮説を立てていかないといけない。


BPS

BPS = 1株当たり純資産

例えば、会社の純資産が1億円で発行株式数が1万株の場合、1株あたりの純資産(BPS)は1万円(=1億円÷1万株)となる。

もしこの会社が1株1万円の値がついていたらそれは当たり前値。その会社がもし潰れても1万円は戻ってくるから。

でも1株1.5万円の値がついていたら、この会社が潰れた時に戻ってくるのは1万で5000円は戻ってこない。その5000円は戻ってこなくてもついている値で期待値といえる。


BPS(1株あたりの資産)が高い=企業の安定性が高い

BPSが高いということは、企業の安定性が高いといえる。

例えば、大規模な天災や景気下落、為替変動によるコスト増大発生というようなことが起きたとき、

1株を少ない資産で支えている会社は潰れやすい。
一方、1株を多くの資産で支えている会社は潰れにくい。

資産が多ければ多いほど安全性があるという見方ができる。


PBR

PBR = 資産株価の正当性指標

PBR=1株あたりの純資産に対しての、株価の正統性を測る指標

例えば、

純資産100万円、100株発行している会社ならBPSは1万円

この会社の株価が
・2万円の場合、PBRは2倍 → 通常レベルの価格
・1万円の場合、PBRは1倍 → 定価
・5千円の場合、PBRは0.5倍 → 買い時!?


PBRが下がっているときの2つのパターン

パターン①赤字市場
→株価はさらに下がっていく可能性あり

パターン②他社IPO, 全体暴落
→一時的にミスプライスで下がっているケースが多い。株価が上がる確率が高い


PBRから見る株の買いタイミング

・PBR1倍未満の株を見つけたらチャンス!
→PBRが1倍以下で株価が下がっていたら、少なとも1倍まで株価が上昇するかも!
(ただし時間はかかるかもしれない。)

・株価がPBR1倍近辺まで下がってきたらチャンス!
→PBR1倍前後で下げ止まるかも!

株価がPBR1倍に近づいていて財務、市場に問題がなかったら投資するチャンス。
株は大暴落の時が一番チャンス。

UR-U入学プランではROE, リスクを見極めるためのCFの見方、自己資本比率について解説されている。

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